鉛筆の持ち方~肩から手首をコントロールできるまで~
こんにちは!作業療法士の坂本です。
お子さんの鉛筆の持ち方について、
「持ち方が何かおかしい…」
「字がうまく書けないのは鉛筆の持ち方が原因なのではないか?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
今回は鉛筆の持ち方について、子どもの発達過程を踏まえてお伝えできればと思います。
上肢の基本的な運動発達
基本的な運動機能発達では、
①体幹に近い肩や股関節での運動→体幹から遠い指先などの運動、
②大きく体を動かす運動(粗大運動)→細やかな運動(微細運動)
のように発達していきます。
鉛筆で描くということは手指を用いる微細運動になりますので、肩関節、肘関節をうまく使えないお子さんにとっては難しい運動になります。
肩関節の発達…?
では、最も体幹に近い、肩関節はどのように発達するのでしょうか?
多くの子どもたちは1歳までに、腕で頭を持ち上げ、寝返りや四つ這いなどの動きができるようになっていきます。
その中で、子どもたちは肩、肩甲骨を使って体を支え、安定した肩関節の動きを獲得していきます。
肩関節が安定すると、肘を使った運動に移行していきます。肘を使った運動になると道具を使用することが多くなっていきます。
トンカチで積み木を叩くおもちゃなどで遊ぶようになるのが、この段階です。
さらに発達が進むと、肘を曲げたまま手首を動かす動きができるようになってきます。
この段階ではハサミで切るなどの大まかな指先の動作ができます。
この先の段階が鉛筆の操作の段階になるわけです。
ここからは次回に続きます。その2をお楽しみに!
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参考文献
・尾崎康子;筆記具捜査における上肢運動機能の発達的変化.教育心理学研究,48,145‐153(2000)
・前川喜平;運動発達.脳と発達,4巻,6号,505‐513(1972)