お子さんの「鏡文字」、保護者さんはどう対応すればよいのか?
皆さん、こんにちは。コグトレ塾です。
今まで文字に興味を持ってこなかったお子さんが、文字を読み始め、いざ見本を真似して書き始めた時、よくご相談があるのが、「鏡文字」です。
「書き始めたのは嬉しいけれど、クセが着いちゃうから厳しく教えたほうがいいのか…?」と悩まれる方も多いかもしれません。
今回はそのような「鏡文字」をテーマに記事を書いていきたいと思います。
まず、どのような状況だと鏡文字になってしまいやすいのでしょうか?
書く時は、右利きであれば、文字を書く時に、左から右に線を引くのも容易であることが多いです。
一方で、左利きのお子さんであれば、同じような線を引く場合においても、手首の向きや鉛筆から感じる摩擦が異なり、右から左へと線を書く方が書きやすい場合があります。
そのため、左利きの方が鏡文字になりやすい傾向があるといわれています。
また、利き手は矯正する必要はなく、むしろ利き手が定まらない場合も同様に鏡文字になる場合があります。
左右の概念がまだ身についていない場合や、視覚認知(見る力)が苦手な場合においても鏡文字になる傾向があります。
それでは、どのように改善していけばよいのでしょうか?
まず、左右の概念を身に着ける必要があります。
最初のステップは、自分の身体の左右を理解することです。
例えば「右の膝は?」と言ったときに、ちゃんと理解できているでしょうか?
コグトレ塾でもお子さんの状態に合わせて、このような概念の確認を行っております。
まずは一番身近な自分の身体の左右を理解し、次のステップとして物の左右を理解するよう移行していきます。
また、左右の反転に気が付くことができるのかといった視覚認知の力も育てていく必要があります。
鏡文字になっている反転した文字と正しい向きの文字を2つに分けることができるかなどのトレーニング方法もあります。
違いに気付いて練習することで、少しスムーズに修正できるようになっていきます。
それ以外の点においても見る力に気になる点がありましたら、見る力について簡単なチェックやWISC-Ⅳを用いた検査、ご相談などもコグトレ塾でも行っていますので、一度お問い合わせください。
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コグトレ塾では、無料体験会を行っています。実際のクラスを体験しながら、簡易的な検査を通してお子さんの得意と苦手の傾向を確認します。
また、保護者様と面談を通し現在の困りごとや、これからどのようにしていきたいかなどご相談していただくことができます。
集団でのクラス体験に抵抗がある場合は個別での体験も行っていますので、お気軽にご相談ください。
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参考文献
鴨下賢一(2016)『発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ』中央法規出版