「新版K式発達検査」ってどんな検査?ー検査結果の数値の見方って?解釈の仕方についてー
みなさんこんにちは!公認心理師の中村です。
コグトレ塾では、クラスが始まる前に、保護者の方からお子さんの小さい頃の様子などを詳しくお聞きしています。その際に「今までwiscなどの心理検査を受けられたことはありますか?」という質問をさせていただくことがあります。全く受けたことがないと言われる方もいらっしゃる一方で、数年に一度受けている方もいらっしゃいますが、その中でも「wiscじゃない検査を受けたことがある」とお伝えしてくださる方がいます。
今回は、wiscと並んでお子さんが受けたことのある方が多い、「新版K式発達検査」についてお話していきたいと思います。
新版K式発達検査って?
新版K式発達検査は、主に0歳から小学生までのお子さんの発達状態を調べるために用いられる検査です。京都で開発されたことから、主に関西で多く使われています。
この検査では、お子さんの「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」それぞれの面をみていきます。
例えば、
「姿勢・運動」の項目では、片足立ちやスキップなど身体の動かし方について調べます。
「認知・適応」の項目では、大人の真似をしながら手先を動かしたり指示されたように動いたりできるかをチェックし、
「言語・社会」の項目では、どれくらい言葉を覚えているか、社会的なルールが身についているかを調べていきます。
この3つの領域それぞれがどの程度発達しているのか、ばらつきはないかなどを判別し、お子さんそれぞれの発達の全体像をとらえていきます。
新版K式発達検査の結果の見方
この新版K式発達検査を受けたことのある保護者の方からよく質問されることが、「全部の項目で平均以下だがうちの子は大丈夫なのか」というものです。検査結果として数字を渡されてもちんぷんかんぷんですし、不安になりますよね。ここで、この質問に対してお答えさせていただきます。
「全部の項目が平均以下」というお子さんについてですが、ほとんどの方が問題ないことが多いです。年齢ごとの平均点は100に設定されているのですが、もしすべての項目が90であったとしても、それほど不安になる必要はありません。
なぜなら、小学生までの年齢のお子さんは、その日の気分によってできないこともありますし、できなかったことが突然できるようになることもあります。そのため、100より少し低くてもそれぞれの項目の数字に大きな差がなければ、お子さんの発達は全体的にバランスよく進んでいると考えても大丈夫でしょう。ただ、どの項目でも80を下回っていたり、項目ごとに数字が大きく違ったりする場合、お子さんについて気になっていることがあれば、専門の機関に相談されることをおすすめします。
新版K式発達検査の結果を見てお子さまの発達に心配になったら…
もちろん、数字だけでは発達障害かどうかをみることはできませんし、必ずしも問題があるわけではありません。数字ではなく、保護者の方が悩まれていることが重要ですので、お子さんについて引っかかっていることがあれば検査の結果に関わらず、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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