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身体も心も大きく成長!~幼児期の発達~

こんにちは!作業療法士の菅です。

 今回は発達シリーズ第2弾として「幼児期の子どもの発達」についてお話していきたいと思います。前回は学齢期のお子さんの発達についてみていきましたが、今回はそれより少し前の時期のお話となります。

幼児期って何歳を指すの?

 文部科学省の定義では離乳が終了する1歳前後から就学前までの5~6歳ごろまでの時期を幼児期としています。この時期は体の成長だけでなく、自分の人格の基盤が形成されるため心理的な成長が大きい時期と言えます。

幼児期ってどんなことができるようになるの?

 ご家庭での変化を見ていくと、3歳の終わりごろまでに、うんち・おしっこを自分でコントロールすることや、服を自分で脱いだり着たりできるようになっていきます。また、1歳3か月頃にまでには概ね歩けるようになり、6歳までには未熟であっても走る・跳ぶ・投げるなどの基礎的な運動ができるようになります。手の動きは親指と人差し指でモノをつまむことができるようになり、徐々に鉛筆やクレヨンを自分で操作して絵や図形を描けるようになっていきます。

幼児期の心の発達

 心の発達の面では、1歳半ごろから「一人でやりたい!」という欲求が強くなっていきます。2歳を過ぎると、好奇心が広がり何でも自分でやりたいという自己主張が増えていきます。この「何でも自分でしたい」気持ちが強く表出されることが、いわゆる「第一次反抗期」と呼ばれています。この第一次反抗期(2~4歳ごろ)の中でお子さんは、保護者から離れて自分一人で行いたい気持ちと甘えたい気持ちを繰り返し経験します。そして徐々に自分の世界を広げ、自我を獲得していきます。

 4歳ごろになると、周囲を見る力(観察力)が高まり、行動パターンが増えていきます。これにより、親の家事をまねるときや幼稚園での活動の時に「どうすれば親と同じことができるか」「どうすればもっとうまくいくか」を予測しながら自分なりに改良を加えられるようになっていきます。これは学習の基礎になるとても大事な力です。

 5歳ごろには自分中心の世界から少しずつ他者との関係を理解し始めます。思いやりの心や共感する気持ちが芽生えるのがこの時期です。このころには集団活動の中で自分がやりたくない役割でも受け入れる様子が見られ始めます。また、結果から原因を推察する力、論理的思考力が発達していきます。

「ちょっとゆっくりかな?」心配になったら

 いかがだったでしょうか。幼児期の5年間にお子さんたちが身体的・心理的に大きく成長していることを強く感じていただけたのではないでしょうか。
 今回は定型的な発達の過程をご紹介しましたが、もちろん発達には個人差があります。お子さんによっては、「運動はすごく得意で周りの子達よりもできるけど、周囲の状況を理解して他の子に合わせて集団行動をすることは苦手なように見える」というように発達にでこぼこがあることもあります。私たちコグトレ塾では、コグトレを通じてお子さんの発達に合わせた支援を行っております。もしお子さんで、「これはすごく得意だけど、こういうことは困っているようだ」と感じることがありましたら、ぜひ無料体験会にてご相談ください!

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参考文献

文部科学省(2011) Ⅵ.幼児期の発育発達の特徴

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