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音読で見られる子供のつまずきと原因

こんにちは。コグトレ塾です。

前回は音読を行うときに使われる、機能や能力についてお話ししました。
今回は、実際にお子さんが音読をしているときに見られる課題と、その原因について紹介します。
※ちなみに、一文字ずつのひらがなは認識できている前提で考えています。
 

さて一つ目は、文章を読むときになめらかに読むことができずに、途切れ途切れに文章を読む状態です。これを「逐次読み」といいます。
特に小学校に入りたてのお子さんや、まだ文章を読むことに慣れていないお子さんに多く見られます。

 

この状態の原因は
・文字をまとまりとして捉えられないこと
・文章に出てくる言葉を知らないこと
などが考えられます。

私たちが文章を読む際は、実は一文字ずつ見ているわけではなく、文字のまとまりとしてとらえ(単語や文節)、意味の理解をおこなっていきます。
このまとまりとしてとらえることが難しい状態では、すらすらと文章は読めません。

また、大人でも知らない言葉が出てくるとすらすらと読む事は難しいです。
例えば英語の文章を読むときなど、知らない単語があれば流暢に読むことが難しいどころか、ほぼ不可能に近いと思います。
この逐次読みでなかなか改善が見られないのは、文字を見たときに頭の中で音に変換できない場合です。
こういったお子さんの特徴は、大人や友達と話すときには流暢になめらかに話すことができるけれど、いざ文章を読むとなったらたどたどしくなるところにあります。

ひらがなの理解が十分でない状態(文字をみて音に変換し、音を聞いて文字を想起できること)で読みを強要すると、読むことへの拒否感が高まります。
まずは日常会話の中から、モノの名前と文字(形と音)を一致させていくなど、興味を失わないように関わることが大切です。
 
 
二つ目は、読み飛ばしをしてしまう、読み間違いをしてしまうことです。
この状態の原因は、
・目の動きが上手に文字を追えていないこと
が考えられます。
 
先ほど述べたように、私たちが文章を読む際は文字を一文字ずつ見ているわけではありません。文字をまとまりとして捉えるために、微細な目のジャンプ(サッケード)を頻回にしながら読み進めています。
つまり、文字のまとまりごとに上手に目で追うことができなければ、正しい視覚情報は入力されないのです。
これにより、文字を読み飛ばしたり、書いてある文章と違う表現で置き換えてしまうということが起こっています。
この時に「ゆっくり読んでね」といっても上手にできない時には注意が必要です。
 
三つ目は、文章を読んでも意味の理解ができていない状態です。
これは音読に限らずテストや毎日の宿題で文章題を解く時にもそうですが、文章を読む上で非常に重要なことです。

この状態の原因は、
・ 一時的な記憶の保持と処理(ワーキングメモリー)の苦手さがあること
が考えられます。
 
私たちが文章を読む際には、読んだ情報を一時的に脳の記憶の貯留庫へ貯めておきます。
そして読み進めていった文章の理解を深め、文章の整合性を保ちながら読み進めていくことに使われます。
登場人物がどのようなことを行って、その時にどう感じていたか、またそれに対して他の人が何を行ったのかなど、時系列に沿って物事を理解できるのです。
 
いかがでしたでしょうか、今回はお子さんが音読をしているときに見られる課題と、その原因について紹介してきました。
 
できていない状態に焦る気持ちはわかります。お子さんの成長を願うからこそ、不安な気持ちが募るのだと思います。
一方で、何度も読み直すように指摘されたり、間違えを非難されたりすると、子どもは「読む」という行為への興味を失っていきます。

お家で少し困ったなと思った際は、ぜひ一度ご相談ください。
 
コグトレ塾では、無料体験会を行っています。実際のクラスを体験しながら、簡易的な検査を通してお子さんの得意と苦手がどこにあるかを見つけます。
また、保護者様と面談を通し現在の困りごとや、これからどのようにしていきたいかなどご相談していただくことができます。
集団でのクラス体験に抵抗がある場合は、お気軽にご相談ください。
 
また文中で述べている、読み飛ばしや読み間違えが気になる際は、当塾と併設の「ビジョンスクール Kids Step」までお問合せ下さい。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次週をお楽しみに。
 
参考文献
・小坂大介,都築繁幸:音韻認識の視点から学習障害児の読み書きを考える. 治療教育学研究3 : 103-112, 2004
・丸久友理子,岡真由美:注意欠如多動性障害(ADHD)児における眼球運動が読字に及ぼす影響. 日本視能訓練士協会誌 45:79-86, 2016
・鴨下賢一:発達が気になる子への 読み書き指導ことはじめ. 中央法規, 東京, 2016

    
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