
音読はなぜ毎日行うの?
学校から出る宿題の1つに、音読があります。
保護者さんもよくお家でお子さんの音読を聞く機会が多いと思います。
さてここで一つ疑問です。
なぜ音読を行うのでしょうか??
毎日行っていると、初めはたどたどしかった読み方もスラスラ読めるようになり、
次第に間の取り方が上手になり、抑揚がつき、
中には文章を覚えて暗唱するお子さんもいらっしゃるかと思います。
今回は音読によって得られる力について、
音読中に起こっていることを分解してご紹介します。
まずは視覚情報の入力です。
目で文章を追い、脳へ文字の入力が行われます。
次に、文字は音信号へ変換されます。
そして、認識した音信号を発声するという順番で処理が進んでいきます。
この時に、文字を意味のある言葉の塊として捉え、意味を理解する処理も同時に行われます。
さらに、理解した文脈を一時的に記憶しておきます。
さらに読み進めていくと、記憶と整合性をとりながら文章の理解を深めていきます。
さらにこの時、自分が出した声は耳から音情報として取り入れられます。
音情報は聴覚経路を通り、脳の言語野で処理されます。
言語野では音情報から、文字へ変換されるということが起こっています。
まとめると
・目からの入力→意味の処理・音への変換→発声
・耳からの入力→音から文字への変換
・文章(意味)の記憶→文脈の理解
という3つの過程が、互いに関係し合いながら、続いていきます。
次回は、音読でつまずくポイントについてご紹介していきます!