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どんな特性の子どもにも「コグトレ」は使えるの?


コグトレ塾では、数か月に一度コグトレの研修を行っています。その研修中、参加してくださった方からこのような質問をしていただきました。
「発達の特性がある子どもは、自閉スペクトラム症やADHD、学習障害など、それぞれ違った症状があり、苦手としていることも異なるけれど、コグトレはそのすべてに対応できるのでしょうか。」
子どもたちそれぞれに合ったトレーニングを特徴としているコグトレですが、基本的には「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の5つの種類のプリントを用いています。5つだけで発達特性に合わせられるの?という疑問を抱かれる方も少なくないかもしれません。今回は、コグトレが障害や特性の異なるお子さんに幅広く使用できるのかをお話していきたいと思います。

2人のお子様の「注意」を比較してみましょう

例えば、『先生の指示を聞いてもその通りに動けない自閉スペクトラム症のお子さん』と『学校のテストや問題を衝動的に解いてしまいケアレスミスが多いADHDのお子さん』がいたとしましょう。一見、発達の特性も困っていることも違うように見えますが、この2人のお子さんの困りごとには、とある共通点があります。それは、『注意』という認知機能が未熟であるために起こっている問題である、ということです。

先生の指示を聞いてもその通りに動けない自閉スペクトラム症のお子さん

 前述の自閉スペクトラム症のお子さんの場合、先生が「今日はいい天気ですね。暑いけど頑張ってお勉強しましょう。国語の教科書を出してください。忘れた人はいませんか?」といった声掛けをされたときに、どこが指示でどこが特定の人に向けられた言葉なのかわからないため、うまく注意を分散することができません。すべての言葉をずっと集中して聴いていたら疲れてしまいますし、聞き逃してしまうこともあるかもしれません。

学校のテストや問題を衝動的に解いてしまいケアレスミスが多いADHDのお子さん

 また、例に挙げたもう1人のADHDのお子さんの場合は、テスト用紙に書かれている絵や数式に注意が向いてしまい、「答えを記号で書きましょう」という問題文に気が付かないまま解いてしまうことでケアレスミスが起きていると考えられます。

特徴の違う2人の不注意を比較して

そのため、この2人のお子さんには『注意』に関する認知機能をトレーニングすることで生活や学習面での困りごとが減少する可能性があります。ただ、「注意」にも種類が複数あること、環境面により影響を受けやすいのも確かです。検査や生活・学習の様子の情報等を通して、どんな時に注意の難しさがあるかを知ることはとても大事なことです。

その上で、一人ひとりに合ったコグトレのシートを通して注意力を強化していきます。コグトレプリントの5つの種類のうち、「数える」のプリントの中には持続的に注意を保つためのトレーニングができるものもありますし、「見つける」のプリントには注意をどこに向けるか判断する力をトレーニングしていくものが含まれています。そして、聴覚情報に注意を向けにくい時のトレーニングもあります。このように、5つの種類の中からよりお子さんの困りごとに合わせてトレーニングを進めていくのです。

診断名ではなく、お子様の持っている力を見てプログラム

コグトレは注意欠陥多動性障害や自閉スペクトラム症などの発達障害自体を治療するものではありません。お子さまの生活や学習での困りごとには様々な原因があり、認知機能の強化は解決の一つの手段です。自分の子どもの困りごとがどの認知機能の未熟さからきているのかわからない、どのプリントもやった方がいいと思うけれど、どのプリントから始めていけばいいのかわからないという方は、ぜひ一度コグトレ塾にご相談ください。お子さんの苦手さを詳しくアセスメントしたうえで、最適なトレーニング方法をお伝えさせていただきます。ご連絡お待ちしております!

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この記事を書いた人

中村 彩莉/公認心理師
これまで病院や学校で、苦手なことがあるけどどうして苦手なのかわからなくて困っているお子さんとたくさん出会ってきました。今までの経験で培った力で、お子さん本来の力を見つけて、得意も苦手も伸ばせるようにサポートしていきます。

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