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「記憶」の種類 ーそれぞれの違いについてー

こんにちは! 作業療法士の長谷川です。

今回は「記憶」をテーマにお話していきたいと思います。

「記憶」にはどんな種類があると思いますか。
いくつか種類をあげてみました。

「記憶」にもいろんな種類があります

感覚記憶

見たり聞いたりしたものを一瞬で覚えるけれど、すぐ忘れてしまう記憶のことです。
例えば、自分の横を通り過ぎた車のナンバーなど、保持は1秒以内で4文字程度のものになります。

短期記憶

感覚記憶の中から意識を向けた情報を短時間覚えている記憶
例えば、「今の車のナンバーを覚えて!」と言われ、意識をして何度も口に出してリハーサルして覚えたような、数十秒程度保持できる内容のもの。

長期記憶

定着した記憶のことです。
大きく分けて、宣言的記憶と非宣言的記憶の2つに分類できます。

〇宣言的記憶:言葉で説明できる記憶
・エピソード記憶:個人が体験してきた記憶
・自伝的記憶:個人にとって重要な出来事の記憶
・意味記憶:事物の意味や概念、一般的な事実に関する記憶

〇非宣言的記憶:言葉で説明ができない記憶
・手続き記憶:技能や操作に関係する記憶
例えば、自転車を久しぶりに乗り、前回乗ったときのことは覚えていないけれど、難なく乗れるというもの。
・プライミング:先に行った処理が後に行う処理を促進させる現象
例えば、たまたまテレビでカレーのCMをしていて、買い物をするとき、気づいたらレトルトカレーを手に取っていたというようなもの。

ワーキングメモリー

情報の一時的な保持とその情報を利用した同時並行的な処理をする機能のことをさします。
例えば、暗算や、人の話を聞きながら要点を頭の中で整理したりするというものです。


これらの記憶の中で学習に必要なものはどれでしょうか。

次回は、学習に必要な記憶とコグトレでのトレーニングについてお話していきたいと思います。

引用文献

松尾太加志編;認知と思考の心理学,サイエンス社

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