学習に必要な記憶と「覚える」コツ
こんにちは。コグトレ塾です。
前回は記憶の種類についてお話してきました。
https://cogtorejuku.jp/2021/06/10/memory/
今回は、その中でとくに学習に必要な記憶とコグトレでのトレーニングについてお話していきたいと思います。
学習にとくに必要な記憶って何でしょうか?
短期記憶、意味記憶、ワーキングメモリーなどはとても重要ですね。
少し例をあげてみました。
〇短期記憶
・黒板をノートに写すときに、見て覚えられる情報量が少なかったり、保持できる時間が短いと、何度も黒板を見ないといけなくなります。
〇意味記憶
・英単語を何度も書いたりして覚えても次の日には忘れてしまっていたら知識になりません。
〇ワーキングメモリー
・授業中に先生が話した内容の中で、重要だと思ったことはノートにメモにとります。
「記憶力が良いね」という言葉は、「意味記憶が優れている」というように思われがちです。
しかし、学習には上記のように他の種類の記憶も必要です。
ここで視覚性の短期記憶をトレーニングするコグトレの課題を紹介します。
【何があった?】
提示された図形を10秒で見て覚え、その後図形を思い出しながら描くという課題です。
図形はこのブログの写真をご参照ください。(何があった?⑨-1)
COG-TR学会HPから無料でダウンロードができます。
https://cog-tr.net/wp-content/uploads/2020/04/nanigaatta-1.pdf
ここで記憶のプロセスに沿ってお話します。
記銘(符号化)→保持(貯蔵)→想起(検索)
記銘:情報を頭にいれる。覚えやすい形に変換する。
先程の図形を覚えやすくするにはどうしたら良いでしょうか。
例えば「ブロック5個の下に右詰めで4個、右から3個目は半分下にズレている」と言語化してみると、覚えやすいのではないでしょうか。
保持:ずっと覚え続けておくこと。
言語化したフレーズを何度も口に出して唱え、頭の中でも図形をイメージして忘れないようにします。
想起:頭の中に保持されているものを思い出す。貯蔵されたものの中から探し出す。
頭の中にイメージした図形と言語化したフレーズから、正しい図形を思い出します。
さあ、描いてみましょう!
「ブロック5個の下に右詰めで4個、右から3個目は半分下にズレている」
どうですか?
初めて図形を見たときは覚えられないと感じた方が多かったかもしれませんが、
今ならいかがでしょう?
描けたのではないでしょうか。
このようなトレーニングを行っていくと、自分なりに覚えやすい工夫ができるようになるお子様も多いです。
・黒板を写すのが早くなった。
・漢字テストで高得点を取った。
・記憶力がついた。
など、トレーニング修了時には効果を実感されているお子様も多いです。
引用文献
松尾太加志編;認知と思考の心理学,サイエンス社
日本COG-TR学会ホームページより
コグトレ塾では、無料体験会を行っています。簡易的な検査を通してお子さんの得意と苦手の傾向を確認します。
また、保護者様と面談を通し現在の困りごとや、これからどのようにしていきたいかなどご相談していただくことができます。
お気軽にご相談ください。
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こどもげんきけいかく かなえる教室 江坂
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