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WISCは『ザル検査』なの?IQの秘密と『ザル検査』のその真意とは?

こんにちは!心理学修士の中村です。

みなさんはIQ100のお子さんと言われたらどのようなお子さんをイメージされますか?どんなことも平均的にできる、クラスで一番の成績ではないかもしれないけれど決して悪い成績ではない、といったところでしょうか。

このブログでは今までもIQや、お子さんのIQを測るためのテストであるWISCについて取り上げてきました。WISCは様々な検査が組み合わされてできており、それぞれの検査の得点を平均し、比べることでその子の中の得意なことや苦手なことを探すことができる、というお話をさせてもらったように思います。

「知能検査でIQが100」ってどういうこと?

最初の問題ですが、今までのブログ記事を読んでくださった方はもうお気づきかもしれませんね。IQは点数の”平均”から導き出されます。ということは、5つの検査が「100点」「100点」「100点」「100点」「100点」だとすると、IQは100になります。しかし、「60点」「110点」「110点」「110点」「110点」という結果でも、IQは100ということになってしまうのです。この2つのパターンのお子さんは、どちらもどんなことも平均的にできると言えるでしょうか?おそらく2人目のお子さんは少なくとも全部平均的にできるとは言えないですよね。

WISCでとらえきれないもの

他にもWISCの点数だけでとらえきれないものがあります。それは、コミュニケーション能力や、社会性などです。この力は社会に出てからとても大切になってくる力です。例えば、勉強では他の子に比べて少し苦手なことがあるけれど、社会性が高くてお友達がたくさんいるお子さんがいらっしゃる一方で、お友達と関わることも少し苦手なお子さんもいらっしゃいます。コミュニケーションや社会性がどれくらい身についているかもお子さんの特性をみるうえでとても大切なことです。しかし、WISCだけではこの部分は調べることはできません。IQはお子さんのすべてを表わす数字ではないのです。にもかかわらず、IQが100だという理由だけで、本当に必要な支援が受けられないお子さんもいらっしゃるのです。

WISCは「ザル検査」の真意

コグトレを開発した宮口先生はWISCのことを『ザル検査』と呼び、検査を行っても支援を受けられないお子さんの存在に焦点を当ててきました。学校や病院では問題ないと言われたけれど、学習面や生活面では実際に困りごとが続いている、というお子さんは、WISCだけではみることができない部分に苦手さを抱えているのかもしれません。
コグトレ塾では、様々な方法でお子さんの苦手さや得意な面をアセスメントし、そのお子さんに合ったトレーニングを提供いたします。ご興味をもたれた方はぜひお問い合わせください。

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参考文献

 宮口幸治(2019). ケーキの切れない非行少年たち 新潮社

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