
境界知能の中学生のお子さんの特徴と接し方
こちらのブログでは以前、境界知能(知的グレー)の小学生のお子さんの特徴や、接し方についてお話させていただきました。
知的障害でもないけれど、平均的な学力よりも低い知的能力をもっている、境界知能(知的グレー)のお子さん。境界知能のお子さんは35人学級では、5人ほどいると言われています。境界知能のお子さんは頑張っても授業についていくのがギリギリの状態であるにもかかわらず、障害ではないために本人も周りの大人も気づかないままになっていることが多いのです。昨今は、発達障害や知的障害という言葉を知っている方が多くなってきたため、境界知能のお子さんにもスポットライトがあたり始め、支援の輪が少しずつ広がっています。
今回は、中学生のお子さんをテーマにしていきたいと思います。
境界知能の中学生の困りごとの特徴
中学生になると、学校で習う内容はより複雑に、より難しくなっていきます。数学では、数字だけではなくxやyといった記号も使うようになりますし、国語では著者の意図を長い文章の中から読み解かなくてはいけません。
一般的に、こういった抽象的な知識や概念をイメージでき始めるのは、11歳ごろだと言われています。そして、境界知能のお子さんの精神年齢は、年齢の8割ほどだと言われていますので、中学1年生(13)のお子さんですと、精神年齢は10歳ほどです。(精神年齢については一般論であり、個々の特性や状況によっても異なります。すべての方が該当するわけではありません。)つまり、中学校のクラスに抽象的なことがまだ十分に理解できない小学4年生のお子さんが混じって授業を受けているような状態だと考えることができます。教科書に書いてあることがピンとこない、先生の話がよくわからないなんてことは想像できますよね。そのため、中学生の境界知能のお子さんは、小学生の頃に比べ、どんどん学習面で他のお子さんと点数の差が大きくなっていきます。テストでは何を問われているのかもわからず、解答用紙は空欄ばかり、なんていうこともあるかもしれません。
境界知能の中学生の学習面以外の躓き
他にも、境界知能の中学生のお子さんならではの特徴があります。それは、対人関係や社会面での躓きです。年齢が上がるにつれ、コミュニケーションはより複雑になっていきます。その場の空気を読むことや、言葉の裏を推察することが求められますが、境界知能のお子さんは、相手の意図を読み取れなかったり、自分の考えを正しく伝えられなかったりすることがあります。すると、境界知能のお子様の周囲にいるお子さんとの関係がうまくいかず、境界知能のお子様自身が孤立してしまうことに繋がります。
また、小学校高学年から中学生にかけては思春期にあたりますので、境界知能のお子様自身は「自分は他の人よりできない」「他の人とちがうかも」という気持ちが、幼い時と比べて強くなりやすいです。境界知能のお子様自身が周囲のお子さんと比べて勉強がわからない、みんなと同じように会話で盛り上がれない、ということが続くと、お子さん本人も、周りの目が気になり始めます。他の人はできているのに自分だけわからないことを恥ずかしく感じて「できない」のではなく「自分は勉強をやらないからできない」と理由付けするためにわざと授業をサボったり、宿題ができていないのに家族には「できた」と嘘をついたりしてしまうお子さんもいらっしゃいます。これは、境界知能のお子様が自身のこころを守るために取っている行動だと考えることもできるのです。
境界知能の中学生のお子さんとの接し方
では、このような境界知能の「お子さんにはどのように接していけばよいのでしょうか。先程も書いたように、小学校高学年から中学生の時期は思春期と重なり、お子さんが自立への一歩を踏み出し始めるころです。そのため、「全部お母さん/お父さんがやってあげるよ」では教科知能のお子さんの成長を妨害してしまうことにもつながります。
まずは「どうしたの?」と学習や生活で困っていることについてお子さんがどう思っているのか、どう考えているのか聞くことが大切です。その際、すぐに「それは〇〇だからだよ」のようにすぐ結論を伝えたり、決めつけたりせず、お子さんの意見を尊重することが第一です。そのうえで、「こういう風にしてみたら?」とアドバイスを押し付けることなく伝えることで、お子さんは、安心して悩みを相談できます。境界知能であった場合、中には話を聞くだけでは上手くイメージできないお子さんもいらっしゃいますので、図や文章を書いて、今の状態やこれからどうしたらいいかなどをお子さんが想像しやすいように工夫を行うのも良いでしょう。
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