「自分の力で考えてみようよ!」ー不意に言ってしまう言葉について考えようー
こんにちは、作業療法士の廣田です!今回のテーマは「不意に言ってしまう言葉について考えよう」です。日常生活で使うけれど、言ってしまうことでかえってお子さまのやる気を損ねてしまうかもしれないという言葉を紹介します。
自分の力で考えよう!って言ってしまいがちですよね
「自分の力で考えよう!」
早速ですが、子どもに対してこんな声かけをしたことはありませんか?
小学校6年生のAくんのお父さんは「自分の力で考えること」を大切にされています。
ある日、Aくんは算数の文章題に取り組みますが、少し文章を読んだところで「お父さん、これ分かんないから教えて~。」と言いました。お父さんは「なんだ、まだ始めたばっかりじゃないか。もう少し自分の力で考えてみようよ。」とAくんに伝えました。Aくんは頑張って自力で解こうとしますが、時間をかけてもなかなか答えにたどりつきませんでした。
自分の力で考えても分からないことがある
「自分の力で考えること」これは大人になって社会に出ていくことを見据えると、非常に重要な力であると思います。自分の力で考えた上で、それでも分からなければ他の人に聞いてみる、このような考え方もあると思います。
ただし、もし考える事柄に関する知識がほとんどないような場合はどうでしょうか?例えば小学生に「地球温暖化について考えてみよう!」と呼びかけたとします。「地球温暖化とはどういうことなのか?」「なぜ地球温暖化は起こるのか?」こういった前提知識がないと考えること自体難しいですよね。算数の文章題に取り組んでいるAくんも、文章で聞かれていることの意味が理解出来ず、解き方の知識もなかったら、自分の力だけで考えて答えにたどりつくことは難しいかもしれません。
こんな声かけに変えてみませんか?
宮口先生によると、「取り組む課題が半分以上分からないとなるとやる気は出ません。もし明らかに知識が不足している場合には答えを見せてノートに写すことも一つの手段です。」と述べています。答えを見ることで解き方が思い浮かぶこともあるかと思います。それらを踏まえて今回の提案は、答えを見せた上で「この答えになるには、どんな風に考えればいいかな?」と、声掛けをすることです。「自分の力で考える」ことも大事ですが、声掛けをしてから一緒に考えてみることも良いと思います。
考えることもノートに写すことも苦手なお子さんは?
声掛けを工夫することでお子さんの勉強に対する意欲を引き出せるかもしれませんが、中には「ノートに写すことも苦手なんです。その場合はどうしたら良いか」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。コグトレ塾では、お子様の得意・不得意な部分を見定めた上でプログラムを組んでいきます。「ノートに写すことが苦手」の原因が分かれば少し声掛けも変わるかもしれません。ご興味のある方はぜひ、無料体験会にお越しください。
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参考文献
宮口幸治,田中繁富.「NGから学ぶ 本気の伝え方―あなたも子どものやる気を引き出せる!」.明石書店.2020