約束を守れず、思わず叱ってしまう子の対応方法って?
みなさんのお家にはルールはいくつありますか?たとえば、「ゲームは1日1時間まで」「夕方の5時になったら遊ぶのをやめてお家に帰る」「毎日〇〇をする」など、お子さんが遊びに夢中になって学習をしなくなったり危ない目にあってしまったりすることを防ぐために保護者の方と決めたルールが1つ以上はあるのではないでしょうか。ただ、そんなルールを時々破ってしまうのがお子さんです。今回は、どうしてお子さんがルールを破ってしまうのか、お子さんが約束を破った時にはどんな風に対応すればよいのかについてお話していきます。
約束を守れない理由
まずはお子さんが約束を破ってしまうことについてです。時間になったのにまだゲームをやっている、なんてことはよくあると思います。何回も声をかけたのに「あともうちょっと」と言ってなかなかやめないお子さんを思わず叱ってしまう、なんてこともあるかもしれません。お子さんが約束を守れない理由はいくつかありますが、その中のいくつかを紹介します。
お約束内容の具体性
1つ目はお子さんが約束を理解できていない場合が挙げられます。例えば、「夕方の5時くらいには帰ってきてね」という約束があったとして、お子さんが6時に帰ってきたとしましょう。保護者の方からすると、お子さんは約束した時間から随分と遅い時間に帰ってきているため注意しますよね。しかし、おおよそなどの具体的ではない指示を聞くのが苦手なお子さんにとっては、5時くらい=4時45分~5時15分などの範囲設定が難しく、夜の8時までかな?と判断してお子さんからすると”約束通り”帰ってきた可能性があります。そのため、注意されても「約束通りに帰ってきたのに…」と不満げな様子を見せるかもしれません。
そういったお子さんとの約束は「具体的に」「分かりやすく」伝える事が必要になります。「夕方の5時0分に家の中に入る」という伝え方ですと、お子さんが守らなくてはならない時間や行動が分かりやすいため、あやふやな指示より伝わりやすいです。時計が読めないお子さんには、タイマーや数字で表示される時計を持たせておくとよいかもしれませんね。
約束を守ろうとしていたけれど…
2つ目は、約束を守ろうとしていたけれど守れない場合が挙げられます。約束をしっかり覚えていて、言われた時間までに帰ろうとしたけれど、帰る途中で好きな虫を見つけたことで意識がそちらに向いてしまい、約束をすっかり忘れて夢中になってしまうことや、家まで10分かかるところで遊んでいたのに、3分で家に着けると思って行動したら間に合わなかったということがあるかもしれません。
このようなお子さんは、自分が約束を破ってしまったと実感できていることが多いです。そのため、ただ注意するのではなく、どうして守れなかったのか、どうしたら次は守れるかな、という話し合いを行うと良いかもしれません。お子さんは好奇心旺盛ですのですべての衝動的な行動は避けきれないとは思いますが、自分の行動の癖や距離の感覚を知ることで、少しずつ約束を守ることができるようになっていきます。
お子さまの気持ちと約束の帳尻合わせって難しい
約束を何度も何度も破るお子さんに対して、もっと遊びたいから、宿題をしたくないからわざとやっているのではないかという気持ちが出てきても不思議ではありません。どうしてお子さんは守れないのかに注目すると、少し解決策が見えてくるかもしれませんよ。
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