処理速度が遅いお子さんにできるサポート
前回は、処理速度とは何か、処理速度が低いとどんな困りごとがあるのかについてお話してきました。続きとなる今回は、処理速度が低いお子さんにできる関わり・サポートをご紹介していこうと思います。お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
処理速度が遅いお子さんを焦らさない
1つ目にお伝えするのは、宿題や作業に取り組み中の処理速度が遅いお子さんに対して急かしたり焦らしたりする声掛けをしないようにする、ということです。処理速度が低いお子さんは、はやく書いたり手を動かして作業をしたりすることが苦手です。それに加えて時間制限などのタイムプレッシャーがかかると、ミスが増えてしまったり雑になってしまったりします。そのため、苦手な課題に取り組むときには時間的余裕をもたせることが大切になります。
処理速度が遅いだけでなく、長時間集中して取り組めないお子さんには、課題を小分けにし、1回の取り組みで終わらせなくてはいけない量を減らすことがお勧めです。漢字書き取りの宿題で例えると、1回の取り組みで5文字書き、その後、数分の休憩や気分転換をはさんだうえで再度5文字書く、といった方法が挙げられます。
処理速度が遅いお子さんには「書く」以外の方法を使ってみるのも一つの方法かも?
2つ目は書く作業を別の形にする方法です。処理速度が遅いお子さんの中には、書くという作業が苦手なお子さんもいらっしゃいます。処理速度の中でも、書くことに負担が大きいお子さんは、プリントの答えがわかっていても、書くのを諦めてしまうことがあります。
算数の答えなどは、まず口頭で答えてもらうようにすると、間違っていてせっかく書いたのに消してもう一度書かなくてはいけないといった作業を減らすことができます。他にも、形の似ている漢字を並べて、答えに当てはまるのはどれかを選ぶといった問題に取り組むことで、書くことを嫌がるお子さんの負担が少ないまま、学習を行えます。
処理速度が遅いお子さんにできるトレーニング
コグトレ塾では、処理速度が遅いといったお悩みを持つお子さんにプリントを用いたトレーニングを行います。書くことが苦手だから嫌がるんじゃ…と心配される方もいらっしゃいますが、無料体験会でコグトレのプリントに取り組んだお子さんのほとんどが「楽しかった」「これならできる」と仰ってくれます。お子さんが楽しみつつ、処理速度のトレーニングも行えるよう、スタッフがお子さんにぴったりのトレーニングを提案していきます。無料体験会は現在受け付け中です。ぜひ一度お試ししてみませんか?
処理速度が遅いお子さんについて専門家に相談する
お子さんが「処理速度が低い」と分かっていても、処理速度が低いお子さんに ついつい「さっさとしなさい!!」と言ってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。相談するだけで、解決できる方法が見つかるかもしれませんよ。無料ですので、処理速度や声掛けの仕方等、お気軽にご相談ください。
指先・眼の動きが処理速度に影響を与えている可能性もあります。
「板書が苦手」「素早く字が書くことができない」という処理速度に関するお悩みをお持ちのお子さんの中には、指先の不器用さや眼の動きの苦手さを原因とするお子さんもいらっしゃいます。
お子さんによって困りごとの原因は様々ですので、一度、作業療法士とどんなことが原因で困っているのか、相談に来てみませんか。
実際に様子を見てみないとお伝えしにくいこともありますので、一度体験にお越しください。
30分間のお子様に合わせたトレーニングを受けることができます。対応は個別ですので、安心してお越しいただけます。
(対応可能教室:江坂・世田谷)
コグトレ塾 校舎一覧
☆星ケ丘校☆
愛知県名古屋市千種区星が丘山手911 サンホシガオカ3B
☆江坂校☆
〒564-0051 吹田市豊津町9-15 日本興業ビル9階 907号室
大阪メトロ 御堂筋線江坂駅 南改札 9番出口直結
アクセス
☆世田谷校☆
〒156-0051 東京都世田谷区宮坂3丁目15-4 AR経堂ビル2階
アクセス
この記事を書いた人
中村 彩莉/公認心理師
これまで病院や学校で、苦手なことがあるけどどうして苦手なのかわからなくて困っているお子さんとたくさん出会ってきました。今までの経験で培った力で、お子さん本来の力を見つけて、得意も苦手も伸ばせるようにサポートしていきます。