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言語理解指標について~WISC-Ⅳより

以前にWISC-Ⅳのおおまかなことをお話ししました。
(過去のブログをご参照ください。)
-WISC-Ⅳについてその1(https://cogtorejuku.jp/2020/05/28/wisc-4-1/)
-WISC-Ⅳについてその2(https://cogtorejuku.jp/2020/06/04/230/)

全検査IQ(FSIQ)の数値だけでは子どもの特徴をとらえることはできないこと、項目ごとに着目して解釈をする必要があることを紹介しました。
さらに言えば、知能検査はお子さんの日常から、一時の場面で得られる事実ではありますが、すべてを物語るものではありません。
私たちは、常に数値のみならずお子さんの反応や、思考の過程、そして検査以外の日々の生活の状況(生育歴~現在に至るまで)、お子さんを取り巻く環境(過去・現在、物的・人的)との相互作用など総合的に判断し、支援に役立てる方法を考えていく必要があります。

WISCには4つの指標(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度)があります。
今回はその中で、言語理解指標(VCI)について、少し詳しくみていきたいと思います。
VCIは、言葉が意味する内容や性質を考える力(言語概念形成)、語彙の知識、社会的ルール、言語による習得知識、言語情報に基づく推理を反映する指標です。

VCIの弱さは学習にどう影響するのでしょうか?
VCIは聞いたり話したりすることを必要とする活動や、言葉や概念の意味理解が必要な活動と関連があります。学校で授業を受ける際には、教科を問わず必要になる力とも言えます。

もう少し具体的にイメージをしてみます。このような困りごとはありませんか?

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A君は語彙の知識が少ないです。
教科書に書かれていることや先生の説明している内容が理解できない時があります。知らない言葉を聞き流したり、反対にわからない言葉に注意をひかれたり、別の意味でとらえてしまい、先生やお友達とお話がうまくできないこともあります。
集団での活動では取り残されてしまいがちです。うまく自分の考えを伝えることができずにもどかしさを感じていたり、一方でカッとしたときに手が出てしまうこともあります。
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VCIの低さがある場合、そのお子さんのどこに苦手さがあるのか丁寧に読み解くことが求められます。「話す」、「聞く」、「読む」、「書く」という学習を行う上で頻回に使われる力を育みながら、適切に環境的な支援を行うことも必要です。
現代は、様々なICTの活用も進んでおり、少しずつ支援の在り方も変わってきている印象です。(デバイスとの付き合い方という、難しい課題も併存しますが…)

ちょっとここで塾に通われたお子さんのお話を紹介します。
コグトレ塾では、聞く力のトレーニングを取り入れて行っています。
先日、ある保護者様より「ニュースや家族の会話の中で、知らない言葉に反応して意味を聞いてくるようになった。」という報告を受けました。また、ある生徒さんは「『ちゃんと話を聞きなさい』とお母さんや学校の先生に言われることが減った。」と教えてくれました。
もちろん全てがコグトレの効果であるということはできませんが、学校や家での頑張りが、さらに実を結ぶようにコグトレ塾として支援をしていきたいと思います。

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コグトレ塾では、無料体験会を行っています。実際のクラスを体験しながら、簡易的なチェックを通してお子さんの得意と苦手がどこにあるかを見つけます。
また、保護者様と面談を通し現在の困りごとや、これからどのようにしていきたいかなど、お話させていただきます。
集団でのクラス体験に抵抗がある場合は、お気軽にご相談ください。
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今回はWISC-ⅣのVCIから見える学習の課題とコグトレについてのお話でした。
次回もお楽しみに。
  
<参考文献>
上野一彦, 松田修, 小林玄, 木下智子:日本版WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント 代表的な指標パターンの解釈と事例紹介. 日本文化科学社, 2015

    
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