BLOG

コグトレ塾のブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 検査
  4. wisc-Ⅳとwisc-Ⅴの「違い」って? 

wisc-Ⅳとwisc-Ⅴの「違い」って? 

こんにちは!
心理学修士の中村です。

2022年の2月、wiscの最新版であるwisc-Ⅴがリリースされました。今まで使われていたwisc-Ⅳが発売されたのはなんと11年前!
今回は、満を持して発売されたwisc-Ⅴはどんなところがリニューアルされたのかをお伝えしていきたいと思います。

評価できる指標が増えた!

 一番大きく変わったところは、なんといっても測ることができる指標の数が4つから5つに増えたところです。と言っても4つの指標全てがまるっきり新しいものに入れ替わったわけではありません。wisc-ⅣではPRI(知覚推理)と呼ばれていた、「初めて目にする情報から、適切な答えを推理する力」が、「目にした物を理解する力」と「与えられた情報をもとに適切な答えを推理する力」という2つに分かれたのです。
 分かれたからって何か変わったの?と思われた方もいらっしゃるでしょう。これはかなり大きな変化なのです!
 今まで、PRIが低いという結果が出ていたお子さんはたくさんいました。しかし、このお子さんが「目にした情報をうまく捉えること」が苦手なのか、「情報を使って推理すること」が苦手なのか、PRIの数値を見るだけでは分かりづらかったのです。中には、空間認識はとても強いけれどこれからのことを予測することは大の苦手、というお子さんもいらっしゃいます。その場合、PRIの得点は平均的なものとなってしまい、せっかくの強みに誰も気がつかない、という事態が起こってしまう可能性があったのです。

ワーキングメモリの指標も内容にも変化が!

 また、他にも変わったところがあります。それはWMIという、記憶する力をみるための指標に関する部分です。今までは、「聞いたこと」をどれくらい覚えられるかという検査しかありませんでした。しかし、wisc-Ⅴには、「見たこと」をどれくらい覚えていられるかという力も測定できるようになったのです。言われたことはすぐに忘れてしまうけれど、メモに書いたことは絶対忘れないというお子さんは、記憶力がない、とはいえませんよね。
ワーキングメモリについて知りたい方はこちら

wisc-Ⅴから見えた苦手さのトレーニング

 他にも細かい変化があり、お子さんの力をより詳しくみることができるようになったwisc-Ⅴ。コグトレ塾では、wisc-Ⅴを行っています。この検査を含む様々な方法でお子さん1人1人がもつ力を分析し、どのような支援を必要としていらっしゃるのか、どんなことを得意とされているのかを調べ、そのお子さんに合ったトレーニングを提供させていただきます。
 「うちの子、勉強が苦手だけど、何で苦手なのかが分からない…」という保護者の皆様。ぜひ、コグトレ塾でアセスメントを行ってみませんか?
 現在申し込みを受けております。お問い合わせをお待ちしております。

無料体験会のお申込みはこちら

コグトレ塾 星ケ丘校がOPEN

2023年5月21日(日)に中部地方初のコグトレ塾 星ケ丘校がOPENいたします!!
【コグトレ塾 星ケ丘校】
愛知県名古屋市千種区星が丘山手911 サン星ヶ丘3B

5月21日には体験会、内覧会を行いますので、ご興味のある方はぜひお越しください。
星ケ丘校の申し込みはこちら

コグトレ塾

☆江坂校☆
〒564-0051 吹田市豊津町9-15 日本興業ビル9階 907号室
大阪メトロ 御堂筋線江坂駅 南改札 9番出口直結
アクセス

☆世田谷校☆
〒156-0051 東京都世田谷区宮坂3丁目15-4 AR経堂ビル2階
アクセス

参考文献

・上野一彦・松田修・小林玄・木下智子(2015). 日本版WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント 代表的な指標パターンの解釈と事例紹介 日本文化科学社
・Wechsler, D.(2003). Techinical and interpretive manual for WISC-Ⅳ (日本語版WISC-Ⅳ刊行委員会(2010). 日本語版WISC-Ⅳ実施・採点マニュアル 日本文化科学社)
・Wechsler, D.(2003). Techinical and interpretive manual for WISC-Ⅳ (日本語版WISC-Ⅳ刊行委員会(2010). 日本語版WISC-Ⅳ理論・解釈マニュアル 日本文化科学社)

関連記事