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新版K式発達検査の「言語・社会」の項目についてー検査結果はどんな意味をしているのかー

みなさん、こんにちは! 公認心理師の中村です。

前回に引き続き、今回もK式のより詳しい部分についてお話していこうと思います。この記事でお話する項目は、「言語・社会」です。
 新版K式発達検査の概要はこちら

 以前お話した「認知・適応」に比べると、「言語・社会」は言葉を聞いただけでもイメージがしやすいかもしれません。この項目では、どれくらいの言葉を使うことができているか、また、生活の中で身につけていく知識や社会性をどれくらい獲得できているかを調べていきます。

新版K式の「言語」ではどんな検査をするの?

 では、実際の検査の中ではどのようなことを行っていくのか、簡単にではありますが説明させていただきます。言葉に重点を置いた課題ですと、自分の名前や名字を言うことができるか、色の名前をどれくらい知っているかなどを確認するために、お子さんに様々な質問をしていきます。
例えば、お子さんに「お名前教えてください」と質問すると、ご自身の名前のみを教えてくださるお子さんが多いです。ここだけを切り取ると、このお子さんは自分の名字を言えない、という結果にみえます。しかし、このやりとりだけでは、このお子さんが名字という概念を知らないのか、自分の名字を知らないのか、はたまた知っているけど「“お名前”教えてください」と言われたから答えていないだけなのかは分かりませんよね。そのため、お子さんがどの程度の言葉を理解しているのか、「じゃあ名字はなんて言うの?」など、何度か質問やお話をして、さらに明らかにしていきます。この過程を繰り返していくことで、お子さんの言語的な能力がどの程度備わっているのかを判断していくのです。

新版K式の「社会」ではどんな検査をするの?

 上に書かせていただいた例は、「言語」についての課題でしたが、「社会」に関する問題には、言葉を使わないコミュニケーションや社会性をみるものが含まれています。
例えば、ある一定の年齢になったほとんどのお子さんは、他の人から手を振って「バイバイ」と言われると同じように「バイバイ」と言って手を振り返します。幼いお子さんですと、「バイバイ」の意味が具体的にわかったうえで発言しているわけではないかもしれません。でも、自分が「バイバイ」と言うと周りの大人も同じように返してくれるというような経験をすることで、挨拶というものを学んでいきます。
このような、わざわざ学校などで教えてもらわないような社会的な知識をどれだけ身につけているかをみていくのが「社会」の課題です。例に挙げたように、お子さんに対して「バイバイ」と声を掛けてその反応をみるだけでなく、硬貨を見せて、どれが幾らか知っているかなどを質問したりします。このような問題を繰り返すことで、お子さんが今どれくらい社会性を身につけているのかを詳しく調べます。

新版K式発達検査の「言語・社会」が低くて心配・・・

インターネットで調べると、この「言語・社会」が低いと自閉スペクトラム症かもしれない、という記事を見かけます。確かに、自閉スペクトラム症のお子さんは「言語・社会」の得点が低いことがあります。しかし、K式の結果だけでは診断はできません。「言語・社会」が低くても自閉スペクトラム症でないお子さんもたくさんいらっしゃいますし、自閉スペクトラム症でも「言語・社会」が低くないお子さんもいらっしゃいます。検査の点数だけで決めつけず、お子さんの生活での様子をみることが最も大切です。生活や学習の中で何度も「もしかして…」と思うことがありましたら、お気軽にコグトレ塾にご相談ください。

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