学齢期で広がる社会性 ~学齢期の発達~
こんにちは!作業療法士の菅です。
今回は「学齢期で広がる社会性」というテーマでお話させていただこうと思います。
学齢期ってどんなとき?
学齢期とは「満6歳~満15歳」のお子さんことを指しています。ちょうど小学校入学から中学校卒業の義務教育を受けられる期間と一致していますね。
それでは小学校入学から中学校卒業するまでにお子さんたちの社会性はどのように発達していくのかを追っていきましょう!
小学生の発達
まず小学校に入学すると、人間関係に大きな変化が起きます。それは、、、親子関係を中心としていた人間関係が、仲間関係あるいは家族以外の大人との関係へと広がっていくという事です。これはつまり、それまでの家族の中での守ってもらう人間関係から、仲間同士の対等な人間関係への変化だと言えます。
より詳しく見ていくと、一般に小学校低学年では人間関係の変化、言語能力・周囲への認識力の高まりから自分を取り巻く環境に関心が増えていく時期とされます。加えて、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになっていきます。また、掃除当番や給食当番などの役割を経験することで、無意識のうちにみんなのために協力することの重要性を学んでいきます。これらの力が基本となり、集団や社会のルールを守っていく力、規範意識の獲得が少しずつなされていきます。
小学校高学年では自分のことを客観的に捉えられるようになっていきます。また、グループ活動や遊びの中で、集団の規則を守ったり、自分たちでルールを作り主体的に活動する様子が見られます。つまり、集団の中での自分の立場や役割を自覚して、少しずつ責任感のある行動をとれるようになるのですね。
中学生の発達
中学生になると、部活動や学内・外の活動が増え、小学生の頃よりも大きな集団に所属することが増えていきます。つまり、より大人の社会に近い環境に身を置き、自分が社会の一員であることを自覚するようになります。また、自己分析・他者分析を繰り返し行う中で、自分のアイデンティティや自分らしさの獲得を意識するようになっていきます。
学齢期の社会性と向上には…?
このように大人になったときに必要な社会性と言うのは小学生のうちから少しずつ育っていきます。また社会性を高めるためには集団への参加が必要になっていきますが、中には集団に参加することが苦手なお子さんもいらっしゃいますよね。社会性の向上には表情の認知や言葉の理解力が必要になります。しかし、その土台となる認知機能に苦手さがあると、上手く人の表情や言葉を理解することができず、特にコミュニケーションにおいて苦手さを感じてしまうかもしれません。
そんなお子さんにオススメしたいのが、コグトレです。コグトレ塾の無料相談会では、医療・心理の専門家の視点から、お子さんが集団に参加するときにどんなことに困りごとがあるのかを分析し、一緒に手立てを考えていきます。
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参考文献
杉本 任士 児童期における社会性の発達と規範意識の形成 日本大学大学院総合社会情報研究科紀要 No.16, 167-176 (2015)